請願が不採択に

 請願の紹介議員として、委員会で説明をしました。本会議最終日に討論しました。

「日本政府に「『核兵器禁止条約』の署名と批准を求める意見書」の提出を求める請願」

 

 ■請願者 伊豆の国市九条の会、新日本婦人の会

 ■紹介議員 三好陽子 高橋隆子

 

総務観光建設委員会に付託、「不採択とする」

 本会議にて委員会審査に反対し「原案に賛成する討論」を行いました。反対討論はひとりもなく、そのまま賛成6反対10で「不採択」となりました。

 ■賛成…山口、高橋、笹原、古屋、田中、三好(内田議長は表決しない)

 ■反対…長谷川、山本、井川、森下、八木、二藤、小澤、天野、柴田、

     鈴木(敬称略)

 

 『核兵器禁止条約』は2017年に国連で採択され、2021年1月に条約発効されました。唯一の戦争被爆国日本は条約に署名も批准もしていないので、国際的に信用を落としています。核の平和利用とされた原子力発電所でも甚大な事故を起こした日本が果たすべき役割があります。

 中国や北朝鮮の核の脅威に怯え、アメリカの《核の傘》を信じ、防衛費は5兆3千億円。思いやり予算は8000億円。いま、コロナ禍の困難。私たちの税金は私たちの暮らしのために使うべきです。全国1788自治体の3割がこの意見書を提出し、静岡県議会でも全会一致で「核兵器全廃にむけた建設的な議論を求める意見書」が可決。三島市、御殿場市、富士宮市、藤枝市も採択しています。

 

 この意見書を国に提出したからといって、すぐに核兵器禁止条約に批准するとは考えられないものの、まずは市民からの請願を採択すべきでは、と強く訴えました。

 請願に対する反対討論は一人もないまま、反対理由は述べられないまま、否決されました。【言論の府】である議会で、討論なしに否決することに憤りを感じるのは私だけではないでしょう。憲法に保障されている請願権をつかって請願を上げて下さった市民のみなさんに対しても失礼です。そして、日本国民、国際社会に対しても恥ずべき議会の現状です。

「ペンは剣よりも強し」
武力よりも徹底した議論を尽くして平和的解決を